◆子どもにもわかる裁判の話
  裁判の種類(しゅるい)

 裁判の進め方なんかを説明する前に、裁判の種類について説明しよう。
 悪いことをした人がいるとき、その人に国が罰(ばつ)を与えるためにする裁判が刑事裁判だ。ウィーズリーくんたちの例でいえば、カードを持って行ったゴイルくんが罪を犯したことになって罰を受けるかどうかというのが、刑事裁判。
 もめごとが起こったときに国が罰を与えるということ以外のやり方で解決するのが民事裁判だ。つまり、刑事裁判以外の裁判が民事裁判というわけ。ウィーズリーくんたちの例でいえば、ウィーズリーくんがロングボトムくんに約束通り魔女アグリッパカードを渡してほしいとか、魔女モルガナカードを返してほしいとか、返せないなら弁償してほしいとか、ロングボトムくんがゴイルくんに魔女モルガナカードを返してほしいとか、弁償してほしいとか、ウィーズリーくんがゴイルくんに魔女モルガナカードを返してほしいとかいうのが民事裁判だ。
 刑事裁判では、人を罰するのだから、間違いが起こらないように気を付けて手続を進めなきゃならない。罰っていったって、ろうかに立たされるくらいじゃ済まない。刑務所(けいむしょ)に長い間閉じこめられたり、いちばん重くなると死刑(しけい)といって殺(ころ)されちゃうわけ。間違って悪いことをしていない人を罰したら大変だもの。だから刑事裁判では慎重(しんちょう)さが大事だと考えられている。
 これに対して民事裁判はもめごとを解決するためだから、どちらかといえば、いい解決をすることが大事なんだ。
 このあたりで、ビミョーに裁判の進め方やルールが変わってくる。

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