たぶん週1エッセイ◆
多田謡子反権力人権賞

    多田謡子反権力人権基金のHPができました(2006.3.10)。こちらもどうぞ。
 私は、多田謡子反権力人権基金の運営委員、この基金が運営している多田謡子反権力人権賞の選考委員をしています。
 この基金は、1986年になくなった弁護士多田謡子さんの遺産(自宅を購入して住宅ローン相当額の生命保険に入っていたので死亡によりローン完済となり自宅が残ったわけです)を使って、1989年に設立されました。設立後、毎年、権力と闘い人権を守るために闘う草の根の市民運動3グループ・個人を選んで、多田謡子反権力人権賞を受賞していただいています。受賞していただいてというのは、私たちは賞を出していますが、自らが高みに立ち賞を授けるのではなく、市民運動への連帯と交流のメッセージだと考えているからです。
 私は、多田謡子さんと大学が同じで司法研修所の(従って弁護士として)同期でいくつかいっしょに事件をやっていたことから、運営委員となっています。
 17年もやっているといろいろなことがあります。選考委員になっていただいた高木仁三郎さん、松井やよりさんもなくなりました(2人とも過去の受賞者ですが、もちろん、受賞後に縁ができて選考委員にもなっていただいたものです)。事務局長の辻恵弁護士(多田謡子さんの所属事務所の先輩でした)は、突然衆議院議員になった上にはや「元代議士」で今や大阪市長候補(これも「元」になりましたね)・・・。選考委員の本田雅和記者(多田謡子さんの高校の先輩)はNHK番組への政治介入を報道してバッシングのさなか・・・。基金もそろそろ尽きようとしています。
 こんな状態で、あとどれだけ続けられるか、心許ないですが、こんな時代にこういう賞がここまで生きのびてきたこと自体、素敵なことだと、私は思っています。
 多田謡子反権力人権賞では、毎年、多田謡子さんのなくなった12月に受賞発表会・記念講演会・交流パーティを開いています。無料で、市民運動の現在の話を聞けて、飲み食いできて、とてもお得ですよ。
 2005年も12月17日午後2時から総評会館(お茶の水)401号室で受賞発表会・記念講演会がありました。
 2005年の受賞者は、2005年11月15日の選考委員会で、辺野古ヘリ基地建設反対協議会、北九州ココロ裁判原告団(君が代強制反対訴訟)、田中哲朗さん(沖電気解雇撤回闘争)の3者を選考しました。
 2005年も2次会(交流パーティ)の司会は私がやることになりました。2006年もそうなるでしょうか。受賞者のお話を聞きたい人はもちろん、私と仕事以外で会いたい人がいたら、遠慮なくおこしください。

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