庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
検索エンジンのロボットはページの内容を評価するの?
ここがポイント
 「解説」や「あらすじ」の文字がないページも、それを含むとして評価されて上位表示されている
 技術の進歩を感じるが、疑問と不安もある

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 2016年3月19日から4月9日にかけて、NHKの「放送90年大河ファンタジー 精霊の守り人」シーズン1が毎週土曜日夜4回シリーズで放映されたため、毎週末、このサイトの「精霊の守り人&守り人シリーズ」のページにアクセスが集中しました。Googleウェブマスターで確認すると、過去4週間のこのサイトのキーワード別クリック数で、「精霊の守り人」&「解説」が、「民事訴訟」に次いで、堂々の2位になっています。そして、「精霊の守り人」&「解説」のキーワード検索でのGoogleでの過去4週間(その前の4週間もそうですが)の平均掲載順位は1.1位。
 しかし、このサイトの「精霊の守り人&守り人シリーズ」のページには、「解説」の文字はありません。検索エンジンロボット用のキーワード設定にも「解説」なんてものは挙げていません。Googleの検索エンジンロボットは、このページに「解説」の文字が1つもないにもかかわらず、このページが「精霊の守り人&守り人シリーズ」の解説をしていると評価して、それを「解説」のキーワード検索に反映しているということになります。

 同じように、以前、ロアルド・ダールの「マチルダは小さな大天才」を紹介した「マチルダは小さな大天才」のページが、「マチルダ」&「あらすじ」のキーワード検索で上位に入り(今は過去4週間の平均掲載順位2.1位)、アクセスが集中しました。このページにも「あらすじ」の文字はありません。もちろん、作品紹介ですからあらすじは書いていますが、「あらすじ」という文字はまったくありません。ここでも、検索エンジンのロボットは、「あらすじ」の文字がないのに、このページにはあらすじが書いてあると評価して、「あらすじ」のキーワード検索に反映しているということになります。

 サイトの運営者側の意向とは関係なく、ページの内容が客観的に評価されて検索順位に反映されるとすれば、検索利用者にとっては、より便利になります。検索順位を上げるために実際には書いていないことを、キーワードだけ羅列したり、ロボット向けのキーワード設定に入れたりするようなサイトを上位表示しないようになれば、より快適に検索できるようになるでしょう。
 でも、一体どうやってロボットがページの内容を評価するのでしょう。そこが不思議ですし、その評価が誤っていたら適切なページが上位表示されなくなりかねません。
 技術の進歩を感じるとともに、疑問と不安を感じます。
(2016.4.17記)

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