たぶん週1エッセイ◆
カラヤンフィルム・コンサート「カルメン」

 2008年11月8日からテアトルタイムズスクエアで行われているカラヤン生誕100周年記念カラヤンフィルム・コンサートで昨夜(11月13日)レイトショーで歌劇「カルメン」を見てきました。
 テアトルタイムズスクエアは、スクリーンも大きいし、客席の傾斜もかなりあってもし前の席に客が座ってても気にならない座席で、私としては気に入っている映画館なのですが、上映される映画の選択にクセがあるのか、満員はもちろん、半分入っているところさえ私は見たことがありません。客としては空いてていいんですが、経営は大丈夫なんでしょうか。

 「カルメン」は1967年のフィルムから作成したそうですが、映像は十分きれいだし、字幕も今回新たにつけたのでしょう、昔の読みにくい字幕じゃなくて助かりました。
 私は、音楽系は苦手な口で、コンサートなんか連れて行かれると間が持たないんですが、一応映画になってるので、途中休憩10分(!)をはさんで2時間42分の作品ですが、最後まで居眠りはなしで済みました。
 母も公認の恋人ミカエラがいながら、ジプシーの娘カルメンに一目惚れし、留置場に入れなければならないカルメンを逃がして自分が2ヵ月留置場に入れられた伍長ドン・ホセが、ジプシー仲間と悪事をはたらくカルメンについて行って無法者となるが、ミカエラから母の危篤を知らされてカルメンの元を去ったものの、カルメンを忘れられずに、新たな恋人の闘牛士を見に闘牛場を訪れたカルメンに追いすがり、カルメンが翻意しないと知るとカルメンを刺し殺すというお話です。
 カルメンの魅力に惑わされて、兵隊の地位も捨て、人生を狂わされたホセですが、心変わりしたカルメンを追いすがる姿は、私にはあまり同情できません。昔の感覚だとホセに同情が集まるのでしょうが、今見るとストーカーっぽくて。だいたいミカエラもいるわけですしね。
 他方、カルメンは、ホセが母の危篤を聞いてミカエラとともに去った後、闘牛士の方に向かう姿の目が怪しげで魅力的でした。
 歌劇ですので、場面が飛び飛びで、時間が長いわりにストーリーの説明が省かれ、わからないところが多い感じでした。ホセが上官と斬り合ったときに話題になっていたカルメンの「仕事」(窃盗や詐欺)はどうなったのか、ホセの母親はどうなったのか、ミカエラはどうなったのかとか、全然わかりません。そのあたり、ストーリーには不満が残ります。

 舞台がスペインだし、スペイン語かと思ったのですが、フランス語でした。大学では第2外国語はフランス語を選択したんですが(法学部では少数派)、ヒアリングでは全然ついて行けませんでした(^^ゞ
 一応、フランス語だということはわかりましたし、「カルメン、ジュテ〜〜〜〜ム」とかは聞き取れましたが・・・

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