庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「ゼロ・グラビティ」
 船外作業中のアクシデントで宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士の恐怖と孤独を描いた映画「ゼロ・グラビティ」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、新宿ミラノ1(1048席)午前11時25分の上映は1割くらいの入り。

 スペースシャトルの修理のために船外作業中だった宇宙飛行士のライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)は、ミッションコントロールから彗星の破片が飛んでくるので直ちに作業を中止して避難するよう指示されるが修理がもう少しで終わると思い逃げ遅れ宇宙空間に放り出される。残存酸素が乏しくなり絶望的な状況になったところに同僚のベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)が助けに来たが、シャトル内の生存者はなく、2人で宇宙ステーションに向かうが…というお話。

 宇宙飛行士の任務の危険性と孤独、宇宙空間の魅力と恐怖をしみじみと実感させてくれます。その中で生きる、生き続けることの意味、強い意志の重要性と必要性を、考えさせ、感じさせる作品だと思います。ストーリー、設定はかなりシンプルで(そのせいでしょう。公式サイト、ほんとに何も書いていません)、その分本能的な部分を揺すぶられ、感動的でもあります。シンプルで感動的という点で、確かにアカデミー賞向きの作品という感じがします。
 同僚のマットの不まじめに見せた優しさと誠実さ、犠牲的精神が胸を打ちます。

 原題は Gravity で、日本語タイトルは「ゼロ」をつけて無重力=宇宙空間を示しています。ちょっとした違いというか、どちらにしても宇宙空間の危険と恐怖を示唆しているのですが、ラストにタイトルが表示されたときの効果としては、やはり原題がフィットします(現実には、スクリーンに表示されるのは原題の Gravity で「ゼロ・グラビティ」と表示されるわけじゃないですから、そこで日本語タイトルの印象を語っても意味はないですが)。

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