庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「007 慰めの報酬」

 007シリーズの最新作「慰めの報酬」を見てきました。
 正規の封切りから2日目、先行上映込みだと4日目の日曜日ですが、ミラノ1では3割くらいの入り。大ヒットとは行きそうにありませんね。

 敵の一味を捕らえて尋問中に、MI6内に敵の仲間が潜入していることが発覚して上司のM(ジュディ・デンチ)までが危険にさらされたことに逆上したジェームズ・ボンド(ダニエル・グレイグ)が、敵の正体をつかむために手がかりを追い続けるうちに、その組織がボリビアの軍部でクーデターを企てる将軍に資金提供して引き替えに砂漠を手に入れて地下ダムを造って水を枯渇させた上で水を高く売りつけて大儲けする計画を進めていることを知り、途中で知り合ったその将軍に家族を皆殺しにされ復讐を誓う謎の女カミーユ(オルガ・キュリレンコ)とともに将軍と敵組織のトップドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)を追うというストーリー。
 手がかりとなる人物を見つける度に乱闘となり相手を殺してしまうボンドに、Mは苦り切って一度はボンドに帰国を命じカードを無効にしてパスポートを要注意扱いにして足止めを図りますが、外務大臣がグリーンと取引し石油利権を優先してボンドを止めさせようとすると、Mは部下を守ると宣言します。このあたり、Mのりりしさが際だちます。

 のっけからカーチェイスの銃撃戦、家並みの屋根を跳びガラスを突き破りの追跡・乱闘、ボートでの追跡・激突・銃撃戦、飛行機での追跡・銃撃戦、砂漠のホテルでの爆発・火災の中での乱闘と、ひたすらハードアクションが続きます。
 率直にいって、特に前半は、アクションが続きすぎて、今ひとつ設定や追跡や乱闘の相手が誰なのかよくわからないまま、わけもわからずに引っ張り回された感じです(前作のカジノロワイヤルを見ていないせいでしょうけど)。
 アクションは派手で目を引きますが、しかしそれだけという感じがします。あとはMI6のコンピュータのディスプレイが、テーブルやガラスの壁で、そこを指でスライドすると次の情報が展開していくのがちょっと格好良かったですが。あまり深いものを期待せずにアクションを楽しむ映画でしょうね。

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