庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

  私の読書日記  2014年2月

13.日本経済図説[第4版] 宮崎勇、本庄真、田谷禎三 岩波新書
 日本経済の過去と現状について、統計を中心とする図表を付けて分析し解説する本。
 1項目見開き2ページで、左側のページが図表、右側1ページで解説ですから、概観的なものが多くなっています。
 国際関係や外国のケースについてはうまく行かないとハッキリ述べている点が見られますが、日本の政策については批判的な評価はせず、官僚と財界の側のスタンスで書いている印象です。
 「世の中には、市場経済は弱肉強食の世界であるとか、自由無責任の体制であるとか、米国従属経済であるとかといって批判する人が多い。それらは誤解である」(154ページ)という記載にこの本の著者たちの姿勢がよく表れていると思います。
 労働側弁護士としては気になる「雇用・労働」の項目では、非正規労働者の増大による格差の拡大を問題視しながら「ただ、非正規労働者の雇用条件を改善させるだけでは、国内雇用が減ってしまうかもしれない。正規労働者の優遇度を見直す一方、非正規労働者の雇用条件を改善することが必要だろう」(96ページ)として正社員の労働条件の切り下げを提案しています。この本には「日本は、主要先進国で単位労働コストが上昇しなかった、また、1990年代以降はかえって下がっている唯一の国である。これは、生産性の上昇があっても賃上げがほとんどなかったことを意味し、物価の抑制原因となってきた」(102ページ)という指摘もあります。このことからは、日本の企業・経営者がこれまで生産性の向上によって利益が拡大しても賃金は抑制し労働者の犠牲によって儲けてきたという事実があるのだから、本来はその利益で正社員にも非正規労働者にも賃上げをすべきと指摘するのが筋だと思います。それなのにそのことには言及せず、非正規労働者の待遇改善は正社員の犠牲の下に行うべきことをいうのは、ずいぶんと企業・経営者側に偏った記述だと、私には思えます。

12.こうして女性は強くなった。 家庭面の100年 読売新聞生活部編 中央公論新社
 読売新聞が1914年に「よみうり婦人付録」という1ページの婦人欄を設けてから100年になるのを記念して、主として戦前・戦中の婦人欄・家庭面の記事から当時の女性の地位と社会を紹介する本。
 関東大震災での避難時の不便や逃げ遅れから洋装が普及した様子、戦中の国家総動員体制の下で女性の労働が必要になりたくましい女性・働く女性が賛美され(しかし同時に産めよ増やせよも)活動的な女性像や女性の労働が認知されていく様子が、基本的には評価を示さないで淡々と紹介されています。
 「こうして女性は強くなった。」というタイトルにふさわしい記事は、私には見つけられませんでした。読売新聞が、我が社は100年前に婦人欄を設ける先見の明があったということを自慢したくて作った本という印象です。
 市川房枝らが女性の勤労動員を徴用の形でハッキリと行えという意見書をまとめたことを「役人の片棒かつぎ」と評価した記事を紹介し、「市川はなぜ戦争体制に協力したのだろうか」と問い(140〜141ページ)、市川らの動きで婦人参政権が実現したことを紹介した上で「婦人参政権が、戦争協力の結果として実現したというのは、現在の我々には認めがたい」としています(142〜143ページ)。この点については、「はじめに」で「この本では市川の戦時中の言論について触れているが、婦人参政権を獲得するための当時のロジックを紹介することが目的で、断罪しようというものではない」とわざわざ断っています(3ページ)。
 市川房枝の戦争協力は言い訳をしながらも紹介する読売新聞は、この本で何度も登場する戦時体制下での翼賛体制を広報した新聞記事についてはほとんど評価・コメントをせず、新聞社の戦争協力についてはまるで論じていません。そういう姿勢は、何だかなぁと思いました。

11.銀盤の軌跡 フィギュアスケート日本 ソチ五輪への道 田村明子 新潮社
 2011年のモスクワ世界選手権(東京で開催予定だったが東日本大震災で急遽開催地変更)から2013年末の全日本選手権(ソチ五輪出場選手選考)までのフィギュアスケートの主な大会を振り返り、日本の主な選手のソチ五輪に向けての経過と思いを紹介する本。
 ソチ五輪直前にソチ五輪向けに制作発行した本で、ソチ五輪の日本代表選手の近年の動向等をおさらいするにはよい本だと思います。
 しかし、大会ごとに男子、女子、時にはペアの経過や結果が順次紹介されるので、焦点が絞れず流れもぶつ切りになり特定の選手に感情移入もしにくい中途半端さを感じます。大会ごとの解説だと、新聞記事、あるいは雑誌の記事を並べて読んでいるような印象を持ってしまいます。読者はソチ五輪の出場選手が決まり知っているということが前提なのだから、男子、女子は分けて演技の成長やチャレンジの面でもオリンピックにかける思いの面でもそれぞれの選手の流れを出しながらそれを絡ませていく方が読み物としてはよかったと思います。

10.ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて 海堂尊 宝島社
 短編「ジェネラル・ルージュの伝説」と作者による自分の半生と作品世界の解説を合冊した本。
 短編の「ジェネラル・ルージュの伝説」は田口・白鳥シリーズ第3弾の「ジェネラル・ルージュの凱旋」に登場する速水晃一救命救急センター部長の新人医師時代に起こった東城デパート火災時の救急患者の殺到を捌き速水がジェネラル・ルージュと呼ばれるようになった伝説を描いたもの。「ジェネラル・ルージュの凱旋」よりも若くて跳ね返りで気が短いけど、やはり速水晃一、格好いい。猫田師長(この作品ではまだ主任)が「ジェネラル・ルージュの凱旋」よりさらに切れがよく、こういう様子を見せられると「ジェネラル・ルージュの凱旋」で花房師長が猫田師長にライバル意識を持つのが無理(格が違う)と思えてしまいます。
 この短編に登場するバタフライ・シャドウのベーシストのザックにハリーが聞く何気ない会話「ここってお前の生まれた街なんだろ」「お前んち、ここから見える?病院なんだろ?」(28ページ)。これを書いた時(2009年)、作者はもう「輝天炎上」(2013年)までの作品世界/人物相関図を構想していたのでしょうか。ちょっと驚きました。
 巻末に、海堂尊作品10冊から10問ずつ出題される「カルトクイズ100」があります。既読5作品50問をやってみましたが25点でした(*_*)

08.09.アリアドネの弾丸 上下 海堂尊 宝島社文庫
 「チーム・バチスタの栄光」に始まる田口・白鳥シリーズ第5弾。
 第4弾「イノセント・ゲリラの祝祭」に始まった警察の陰謀がさらに進展し、死因判定の独占(第三者により判断ミスを暴かれない既得権の維持)のためにエーアイセンター設立を妨害したい警察が組織的に冤罪をでっち上げるという突き抜けた構成です。一般的に読み物として、あるいはノンフィクションとしてなら、権力組織がそういうことをするというのもありだと思いますが、作者が現実世界で対峙している問題でその敵方をそういうふうに描かれると、ちょっと引いてしまいます。
 強力な磁場であるMRIの中での銃による殺害という特殊条件を利用して、どのようにすれば磁場の外からつまり標的から離れて左目を撃ち抜きしかも銃弾を脳中央部で止められるのかという謎を中心にさまざまな謎が設けられています。田口・白鳥シリーズで最もミステリーらしいというか、おそらく唯一ミステリーとして成功している作品というべきでしょう。ただ…ラストに持ってきた田口をセンター長に推薦した人物はという謎は、大方見えていて今ひとつの感じですけど。

06.07.イノセント・ゲリラの祝祭 上下 海堂尊 宝島社文庫
 「チーム・バチスタの栄光」に始まる田口・白鳥シリーズ第4弾。「ジェネラル・ルージュの凱旋」までの3作が医療現場での医師の診察・治療に絡むメディカル・エンターテインメント作品だったのに対して、この「イノセント・ゲリラの祝祭」以降の3作はエーアイ(最終作「ケルベロスの肖像」ではAi)の拡大・エーアイセンター設立をめぐり推進する高階病院長、島津、彦根、白鳥、田口らと遅延・先送りに終始する厚労省本流、抵抗し陰謀を企てて妨害する警察という構図で著者の年来の主張のエーアイ(死亡時画像診断)導入の正しさをアピールすることを明確に目的とする作品になっています。その意味で、シリーズの性格を変える分岐点となった作品というべきでしょう。この作品以降、田口・白鳥シリーズでは田口の愚痴外来と極楽病棟での若干のやりとりを除いて「患者」がほとんど登場しなくなり、治療場面も描かれなくなります。
 この作品は、田口の勤務先の東城大学付属病院さえも離れて、多くの場面が厚労省の審議会の会議です。会議の展開を題材にエンターテインメントを書くという試みとしては、作者の筆力で読み物としてそれなりに楽しめるレベルまで作り上げているだけでも立派と言えるでしょうけど、〜にしてはという枠を外して評価すると盛り上がりに欠けだらだらした感じ。作者の主張のエーアイ導入・拡大の必要性とそれに抵抗する悪役たちの相関図をアピールする戯曲ないしプロパガンダと読むのが適切でしょう。
 第3作「ジェネラル・ルージュの凱旋」でも内部告発者が誰かとその動機という謎を立てて形だけでもミステリーの体裁を保っていましたが、この作品ではミステリーに見せることを完全に放棄しています。2作目、3作目のミステリーとして読む時の捻れなさ・無理さ加減から考えれば、それ自体はむしろすっきりするとも言えます。

05.男と女、なぜ別れるのか 渡辺淳一 集英社
 生命力、耐寒性、痛み、出血、表現力、知的好奇心、交遊力、嫉妬深さ、行動力、グルメ度、性欲、逆境、環境順応性、性的快感について、男と女のどちらが強いかを論じた連載エッセイ。
 タイトルには思い切り偽りありで、最後に付けられた対談で「男と女の根本的な違いを書くことによって、男と女が別れずにいい関係を持続する方法が見えてくる。この本ではそこを追求しています」と言っています(211ページ)が、あまりにも取って付けた感じ。タイトルに惹かれて読んでみただけに、看板に偽りありの思いをかなり強く持ちました。
 内容的にも、最初の4項目は医学的な話で、医者でもある著者にはお手の物の話ではありますが、率直に言って、これらの項目について女性の方が強いという結論は、今どき常識に属すると思います。こんなのあえてテーマに挙げるべきことか、体は何でも男が強いと思い込んでいる人が掲載誌(「LEE」)の読者の多数派だと思われるのか、読んでいて疑問に思えました。その後の項目は、まわりの人に男と女のどっちが強いか聞いてみたとか世間話レベルのことで、客観的なあるいは科学的な根拠なく決めつける話が多い印象でした。環境順応性については、心理学の本には動物実験などを引用してよく書かれていることですが、その女性の方が環境順応性が高いということを、だから女性が新しい家に入る(「嫁に入る」)方がうまく行く(183〜192ページ)と女性が嫁入りするという制度の正当化に使うとは驚きました。
 全体としては、巷間流布されている男女についての先入観なり社会で求められる役割観に依拠し、それを強化するようなごく俗っぽい読み物という感じです。

04.転換期の日本へ ジョン・W・ダワー、ガバン・マコーマック NHK出版新書
 歴史学者の立場から、沖縄の米軍基地、未解決の領土問題、不平等条約としての日米安保条約と日本の対米従属性、日本の軍備増強などをサンフランシスコ体制の問題に満ちた遺産と評価し、今後の日本がアジアとの協調関係を進めそこで主導的な役割を果たしていくのか、中国の脅威を言い立て過去の戦争を美化して国際社会から孤立し尖閣諸島・竹島問題で硬直した姿勢をとり続けて対立を深めその結果として米軍・アメリカへの依存をさらに強めていくのかを問う本。
 「保守的な人々ならびに右翼の人たちが使う『普通の国』になるという扇情的なフレーズは改憲と再軍備に対する制約を取り払うことに焦点を当てている。しかし、再軍備の加速が、真の独立と自立へ向かう途になるという考えは欺瞞的だ。日本はアメリカの軍事的な抱擁から抜けることはできない。実際に、アジアばかりでなく世界規模で次々と進化するその世界戦略の構想を支持させるために、憲法の制約を取り払った、より軍事化されたパートナーを求めているのがアメリカなのだ」(74ページ)、「再軍備に対する制限を取り除くために改憲を支持する人々は、改憲すれば日本は国連が後押しする平和維持活動に参加する『当たり前の国』になることができ、自国を防衛する自立的な能力を高めることができる、と論じる。だが実際のところ、日本は再軍備すればするほど、アメリカの戦闘活動に実質的な貢献をしなければならないという、逆らい難い圧力の下に置かれることになるのだ」(45ページ)という指摘はなるほどと思います。国の自主的主権を回復する、東アジア共同体を構想する、米国の市場中心の経済政策から距離を置く、米海兵隊の普天間基地を最低でも県外へ移設すると述べた鳩山首相に対しアメリカから集中的な恫喝があったとき「日本のメディアや政治関係者の反応は、米国に譲歩しろと鳩山に圧力をかけることだけだった。鳩山は、裏切り者とも言える信頼できない官僚たちと、浅はかで無責任なメディアに追いつめられ、彼らに立ち向かう勇気と明快な目標を欠いたまま、一年としないうちに辞任したのである」(143ページ)という指摘と、「その昔は国家主義や超国家主義を掲げた日本が今日では『追従』の途を行くという逆説に関心を持っています。それについては『不思議の国のアリス』型(自己矛盾型)倒錯とでも言うべきものが存在する。すなわち、日本は米国に従属すべきだと主張する人々がナショナリストを名乗り、他方で、日本の利益を米国のそれよりも優先させる人が『反日』ではないかと疑われるという倒錯です」(249ページ)という意見には考えさせられます。中国に対しては居丈高に振る舞って対立を煽りながらアメリカには何をされても文句を言わず積極的に従う日本の政官界の幹部たちの様子を「およそ一三〇〇年以上ものあいだ、大国の従属国となることに抵抗してきた日本が、この六、七〇年ほどのあいだに、海の彼方の米国に対し、喜んで『属国』の役割を担うようになったのは、何という歴史の皮肉だろう」(129ページ)と言われても返す言葉もありません。
 日本の辺境扱いされている沖縄の島々の自立志向について、国境を越えたアジア地域を考えれば中心に位置し平和的な市民の協調と交流が地域経済の発展の力となると論じているあたりも爽やかで希望が見えます。
 今後の日本の外交や進むべき道について冷静に考え視野を広げるのに有用な本だと思います。

03. 男は邪魔! 「性差」をめぐる探求 橋秀実 光文社新書
 ノンフィクション作家としてインタビューを続けてきた著者が、男に話を聞いても埒が明かない、何が言いたいのかわからない、男は独りよがりだとしみじみ思ったということから始まる「男はダメだ」というテーマで書き綴った連載エッセイ。
 書いてる内容から見てフェミニストとは考えがたい著者が、それほど確信を持っているようにも思えない様子で、しかしこういうテーマを決めたから書いているという感じの、とにかく男はダメと決めつけた自虐的な文章を、漢文・古典を引用して昔からそういう見解があったと権威づけ、自分の妻やご近所の女性との世間話を根拠にしたりそれで字数を稼いでいるように見える文章パターンで、第10章まで読むのは辛いところです。重い文章は読みたくないという人で「女性の意見」を聞いてみましたというポーズを取りたい人向けなのかなと思いますが、私は、もしこういうテーマで書くなら、確信を持っている人にきちんと調査して客観的な根拠付きでしっかり論じて欲しいと思います。
 牛の世界では、ホルスタイン200万頭に対して必要な雄は40頭だけでそれ以外は去勢されて肉牛扱い(雄は乳が出ないし去勢しないと肉が硬くなって食用にできないからとか)という話(221ページ)は身につまされ、このテーマの知識としてなるほどとは思いましたが。

01.02.ジェネラル・ルージュの凱旋 上下 海堂尊 宝島社文庫
 「チーム・バチスタの栄光」に始まる田口・白鳥シリーズの第3作。第4作以降警察の陰謀的な色彩が強まり、シリーズの性格が変わっていくことを考えれば、医療現場の描写に主眼を置いたシリーズとしてはラストの作品かもしれません。
 この作品は、救命救急センターという過酷で劇的な医療現場を舞台にしてその現場の迫力と、その現場を仕切る有能で独裁的なセンター長速水晃一のキャラで読ませています。一応ミステリーの体裁は取っていますが、それよりも、速水のキャラのかっこよさと志、その速水がどうなるのだろうという関心で物語の展開に引き込まれます。それに速水をめぐる花房師長と如月看護師の三角関係、花房師長と猫田師長のライバル意識などが読者の興味をそそります。
 第2作の「ナイチンゲールの沈黙」と同時並行でストーリーが進行し、同じ場面が何度も出てきます。それを同じ場面を違う角度から見る楽しみととるか(そういう読みもできますが、多くは視点が違うわけでもなく同じ場面に隠されていた事実が新たに出てくるわけでもなく、ただ同じ場面が出てくるという感じがします)、原稿の枚数稼ぎととるかで、評価が変わってくるでしょう。不思議なことに、この同じ場面で登場人物の台詞が微妙に違います。語り手が替わって内心の部分が変わるとか、地の文が変わるのはわかりますが、どうして同じ場面の台詞が変わるのか。ほとんどは意味を変えるという意図も感じられず、ただ言い回しや語尾がずれているだけです。先に読んだ「ケルベロスの肖像」と「輝天炎上」でも同じことがあり、不正確な再現だと指摘しましたが、作者の性格・姿勢なのでしょうか。普通に考えて今どきワープロで書いているんでしょうから、台詞が違ってるのはわざわざ変えているのだろうと思うのですが、その意図がまったくわかりません。食道静脈瘤破裂で倒れた歌手水落冴子の意識レベルを佐藤医師に伝える看護師如月翔子の台詞が「ナイチンゲールの沈黙」では「グラスゴー・コーマ・スケール230」(上巻49ページ)でしたが、「ジェネラル・ルージュの凱旋」では「GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)200」(上巻17ページ)になり、後で佐藤に「さっきのバイタル報告だけどさ、翔子ちゃんはGCSとJCS(ジャパン・コーマ・スケール)をまた間違えてたよ。さっきの数値はJCSだぞ」といわせています(上巻19ページ)。GCSは3点から15点までですし、JCSは3桁の数字は刺激しても覚醒しない場合を示していて100と200と300しかありません。つまり「ナイチンゲールの沈黙」はGCSとJCSを間違えた上でJCSとしてもあり得ない数値を述べた2重の間違い。それを「ジェネラル・ルージュの凱旋」で修正したわけで、こういうところは台詞を変えるのはよくわかるのですが(でも、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の単行本で間違いに気づいて訂正しているのですから、その後に出た「ナイチンゲールの沈黙」の文庫本を出す時に如月翔子の台詞を訂正すればいいのに、そういうとこは直さないのなぜかなと思います)。

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