たぶん週1エッセイ◆
ついに年間365冊
 年鑑365冊へのチャレンジで予告していましたように、表計算ソフトが毎日自動表示してくれる過去1年間の読書数がついに365冊に達しましたので報告します。まあ、この後どこまでこのペースが維持できるかわかりませんし、昨年同時期よりペースが下がればすぐ落ちるWTA(女子テニスの世界ランキング)のようなしくみなので、年末まで年間365冊が維持できるか疑問ですけど。
 どうやって読書時間をひねり出しているのか、不思議に思われているようですが、年間300冊読む読書術でも書いているように、基本的には通勤・移動時間と出先(裁判所とか弁護士会)での待ち時間+自宅で1時間程度です。今回改めて振り返って、今年読書数が増えた理由の1つに読む本の選択パターンの変化があります。基本的に読み始めてみて10分あたり10頁読めない本は、おおかたパスすることにしました(最近の例外は「イリアム」:それなのに・・・)。さらに言えば、できるだけ10分あたり20頁くらい読める本を優先しています。私の感覚では、文体が自分にフィットする小説やテーマが重くないか多少重くても自分が読みたいテーマのノンフィクション(但し文体があわないというか文章が小難しいのは別)なら、たいてい10分あたり20頁くらいは読めます。それなら通勤時間+裁判所・弁護士会への1往復で1冊の半分くらい読んでしまいます。それでおもしろければそのまま自宅で続きを1時間かそこらで読み切ってしまうわけです。
 7月9日から読書ブログ(伊東良徳の超乱読読書日記)も始めて一目瞭然になるのですが、実は読書ペースが落ちるのは、とんでもなく忙しい時期とともに休暇です。今年は9月の最初の週(9月4日からの週)が、元々弁護士には裁判所の夏休みが終わって法廷が集中するところに原子力関係裁判の証人尋問が2日もあるというむちゃくちゃな日程で、さすがにこの週は読書ペースが落ち、ブログも2日飛びました。逆に休暇になると(通勤時間がないという私の読書パターンでは大きな問題点もありますが)、今ひとつ読書意欲も薄れるというかペースが落ち、夏季休暇にやはり2日ほどブログが飛びました。むしろ、普通に忙しいときが、頭がリフレッシュを求めて、少しの時間でも惜しんで読書時間を作り出している感じです。ただ、もちろん、時間は1日24時間しかありませんから、9月の第1週みたいな異常なスケジュールの時はひねり出しようがないというわけですね。
 やはり手っ取り早く読書数を増やすという観点からは、速く読める本、従って自分が読みやすくて読みたい本を選ぶことです。読むのが苦痛になると、多くの人はやっぱり長続きしません。私は多読のテクニックで、モチベーション・プレッシャーの増大を挙げていますが、自分がそれで続けられる性格だからともいえます。
 そして、短い時間をいかに読書にあてるか。これは、準備と気持ちの問題です。私は、移動時間・待ち時間はすべて読書にあてるつもりでいますから、カバンの外ポケットには常に1冊本が入っていますし、待ち時間が5分もありそうなら(例えば銀行に口座を作りに行くとか)本を持っていきます。でもそういう準備をしていても、気分が乗らないと進みません。私の場合、忙しめの時の方が気が乗りますが、それとは別にやはり読みたい本を選ぶのが気持ちとしてもいいです。
 読書日記を見てもらえば、かなり分野を選ばずに読んでいることがわかると思いますが、それはいろいろな分野に好奇心があるからで、好奇心をそそられないけどこれは読んでおかなくちゃと思って読んでいるわけではありません(そういうことが全くないとは言いませんけど)。
 今年は、読書をあくまで娯楽に徹するように読む本を選んで読書数が伸びてきました。当分、この方向で、苦手な分野や文章の小難しい本は減らして、行きたいと思います。その方が楽だし・・・

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