たぶん週1エッセイ◆
映画「スター・トレック」

 1960年代のTVドラマ「スター・トレック(宇宙大作戦)」のジム・カークがキャプテンとなりスポックとチームを組むまでを描いたSF宇宙アドベンチャー映画「スター・トレック」を見てきました。
 封切り3日目日曜日午後、新宿ミラノ1の1064席は5割くらいの入りでした。

 新星爆発に際して対策として惑星連邦軍が投入したブラックホールに故郷のロミュラン星が飲み込まれたことを恨みに持つロミュラン人のネロ(エリック・バナ)に襲われた宇宙船USSケルヴィンで敵に捕らえられたキャプテンに代わりクルーを脱出させるために殉職した父を持つアイオワの非行少年ジム・カーク(クリス・バイン)が、父を知るキャプテンから惑星連邦軍への入隊を勧められ、3年が経ったときにバルカン星での緊急事態に救助に向かう最新鋭の宇宙船USSエンタープライズに友人のドクターの機転で不正乗船し、待ちかまえるネロの罠を察知し、ネロとの交渉に向かうキャプテンにサブリーダーに指名されてネロの電波妨害装置の破壊の使命を果たすが、キャプテンは捕虜となり、バルカン星はバルカン人と地球人のハーフの副キャプテンスポック(ザッカリー・クイント)の目の前でネロの投入したブラックホールに飲み込まれ、スポックの母も目の前でブラックホールに飲み込まれてしまう。ネロの次のターゲットが地球であると知ったカークは、ネロを追うことを主張するが、ワープ中の宇宙船には隊員の転送ができないこととセオリーに沿って艦隊との合流を主張するスポックと対立し・・・というストーリー。

 SFではもうおなじみになったとはいえ、ワープ航法や人間の転送(瞬間移動)、そしてブラックホールを発生させる「赤色物質」(赤い水滴)など、まじめに考え始めたらきりがありませんが、そういうことを気に病まなければ、ストーリー展開のテンポのよさと、何といっても迫力ある映像で、アクションもの・アドベンチャーものとしては十分に楽しめます。
 それだけでなく、直感に従い規則を破ることを何とも思わないカークと感情を排して論理を重んじ規則に忠実なスポックの対照的な2人が、ネロとの闘いを通じてお互いを認め信頼を勝ち取っていく姿が、人間ドラマとしても見せてくれます。

 しかし、強力な敵から攻撃を受けている最中に議論などしていられないのはわかりますが、キャプテンの命令は絶対で、キャプテンが交代するや宇宙船全体の方針が一瞬にして180度転換したり、乗組員でさえない不正乗船者がそのキャプテンになってしまうというのを見ていると、「危機」とか「危機管理」の名の下に民主主義が一瞬にして吹き飛ぶ様子がよく見えて、考えさせられるというか、ちょっと怖くなります。もちろん、映画としては、それだからこそ面白いんですが。

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