たぶん週1エッセイ◆
映画「ソルト」
ここがポイント
 アンジーのニヒルなアクションがかっこいい
 ソルトの夫への愛情・思いが切ない
 でも、アンジーのアクションと切ない思い以外の部分はどこかついでっぽい

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 アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイアクション映画「ソルト」を見てきました。
 封切り3週目土曜日午後は5割くらいの入り。

 CIAの調査員イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、上司の指示で北朝鮮潜入のために接近した北朝鮮への入国がフリーパスのクモ研究家(公式サイトにもキャスト紹介なし・・・)と結婚し、北朝鮮に潜入するが発覚し事情を知らない夫の熱意によってスパイ交換で解放され、現在はロシア担当となっていた。結婚記念日の帰宅間際、ロシア人の密告者オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)を尋問することとなったソルトに、オルロフは、ロシアはアメリカにスパイを送り込んだ、そのスパイの任務はアメリカ副大統領の葬儀に参列するロシア大統領の殺害で、そのスパイの名はイヴリン・ソルトだと告げる。CIAの監視下で、夫に連絡しても留守番メッセージなのを知ったソルトは上司のテッド・ウィンター(リーヴ・シュレイバー)に夫の安否の確認を求め続ける。そのうちにオルロフは護送中に逃亡、ソルトも逃走する。自宅に戻り夫が何者かに拉致されたことを知ったソルトは変装して副大統領の葬儀会場に潜入し・・・というお話。

 アンジーのニヒルなアクションがかっこいい。基本的には、その線で楽しむ映画です。
 ソルトの夫への愛情・思いが切ない。クールでニヒルな中にもそういうロマンスの要素も感じさせます。

 ストーリーは、それなりに2転3転していて、それなりの驚きはあるのですが、でも、アンジーのアクションと切ない思い以外の部分はどこかついでっぽい。
 だからストーリーもまじめに考えなくていいんだろうとは思いますが、ソルトがホワイトハウスの地下司令室に向かった動機は理解できませんでした。その時点でソルトはすでに祖国への忠誠心を失っていたはずなのになぜ?という思いを持ちました。幼なじみのシュナイダーが命を張ったから、ということの行きがかりなのかもしれませんが、それでも今ひとつ説得力が・・・
 地下司令室で発砲(乱射)した人物は手袋をしてはいなかったと思いますが、遺体から摘出した銃弾の線条痕鑑定と銃器の指紋で犯人はいずれ割れることが明らかなのに、ソルトに罪を着せられると思っている様子なのはどうして?
 北朝鮮が字幕では「朝鮮人民共和国」と表示されていました(音声は聞きそびれました)が、いつの間にか国名から「民主主義」が外されたんでしょうか。 

(2010.8.14記)

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