庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
ギックリ腰

 先日、座っていて前屈みになったとき、何の拍子にか腰に痛みが走り、しばらく動けなくなりました。しばらくすると、一応動けはするのですが、腰というか、腰と背骨の継ぎ目あたりが痛み続けます。
 これが、ギックリ腰というものかと思いますが、別に重いものを持とうとしたわけでもなく、激しい運動をしたわけでもなく、こういうことでもなるのかと、ちょっと呆然としました。

 そうは言っても、動くのがつらいので、裁判は無理していきましたが、それ以外の予定は全部パスして安静にすることにしました。本当に大変になったら、裁判の期日もパスできます(裁判所は病気とか事故には、もちろん寛容です)し、復代理人に行ってもらうという手もあります(弁護士は訴訟委任状をもらうときに、委任事項の中に必ず「復代理人の選任」という項目を入れていますが、それはこういうときのためなんです)。でも、今回の私の場合、歩くことはできましたので、期日延期はせずに自分で行きました。期日を延期すれば裁判の進行が遅れますし、私は必ず裁判官の反応を自分で見ておきたいものですから。

 歩くのは、歩き始めてしまうと一定のペースで歩くのはそれほど痛くないのですが、止まったりまた歩き出したりとか、方向を変えるのに体をねじるとかいうのが、痛い。
 立ったままでずっといるのも痛い。座った方が立ち続けるよりは楽なのですが、座る瞬間と座った姿勢から立ち上がるときが痛い。
 電車の中で立っていると痛むから座りたいなとは思うのですが、座ってしまうと立ち上がるときに手すりか何かつかむところがないと立ち上がれない恐れがあります。最近、座席に2人分か3人分おきに縦に手すりが付いている車両があり、これは7人掛けの座席に7人座らせるためでしょうけど、こういうときには助かります。でもそれがない座席だと、端っこ以外は座るのが躊躇されます。電車で座っていて一番端があくと即座に横に移動して一番端を埋める人がよくいます。そういうのふだんから見ていて何かいやな感じと思っていましたが、こういう状況では特にいやだなと思いました。

 早く帰って安静にしていればすぐ治るかと思いましたが、翌日はさらに痛くなりました。
 その段階でネットで治療法とか見ると、ギックリ腰というか急性の腰痛は冷やすべきで当日の入浴は厳禁とか(でも慢性の腰痛は暖めるべきって・・・)。そんなこと知らないからゆっくり入浴して早く寝たんですが。
 それだけじゃなくて、私の場合、寝ている間に悪化しているような気もしました。横向きにエビのような姿勢で丸くなって寝ろというのですが、確かにそうすると痛くないのですけど、それでも腰と体の軸にずれができる感じがします。私の場合は、むしろうつぶせ寝の姿勢の方が痛まないのですが。でもそのままうつぶせ寝では眠れませんし。それで、寝ている間に動くからなのか、逆に動かないからなのか、朝起きると寝る前よりも痛くなっています。

 立ったまま上体を曲げるとか、座って脚を引き寄せるとかいう姿勢はほぼ無理ですので、下にある物を取るときは上体を起こしたまま膝を曲げてしゃがまないといけません。学生のときに体育の授業でウェイトリフティングをやらされたときに、腰にバンドを巻いて背中を曲げるなよと言われたのを思い出しました。腰や背中にこれほど意識を集中するのも、それ以来かも。そういう状態になって一番しんどいのが、靴下をはいたり脱いだりすること。立ったままで腰を段差のあるところに当てて片足ずつ横に曲げてしのぎました。
 畳の部屋での座り方がまた難題です。自宅のパソコンは畳の部屋で座り机に置いて使っています。で、その作業をするのに、正座だと腰にはいいのですが、正座になれていないので30分もしたら足がしびれます。横座りをすると足はしびれませんが、腰が持ちません。あぐらは腰に負担が大きすぎて無理。たぶんあぐらをかいたら立ち上がれないでしょう。

 ということで、現在自宅で、腰には冷湿布をし、寝転んで読書にふけり(7月の読書日記、最初の数日は異常なハイペース)、パソコン作業は細切れに・・・という状態です。月曜日までには何とか復帰できるといいんですが。 

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