庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

たぶん週1エッセイ◆
映画「カールじいさんの空飛ぶ家」

 ディズニー・ピクサーのCGアニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」(吹き替え版)を見てきました。
 封切り初日土曜日午前中は4割くらいの入り。吹き替え版で土曜の午前ということもあるでしょうけど、客層は圧倒的に子ども連れでした。

 冒険ドキュメンタリー好きの少年だったカール・フレドリクセンが、同じ冒険家に憧れる少女エリーと出会って結ばれ、いつか南米のパラダイスの滝に探検に行こうと約束しますが、果たせないままエリーが亡くなり、1人になった78歳のカールじいさんは、エリーとともに暮らした家に愛着を持ち、しつこい地上げ屋を殴ってしまい裁判所の命令で老人ホーム入りさせられる直前に家にたくさんの風船と帆をつけて旅立ち、パラダイスの滝を目指し、ひょんなことから同行することになった少年ラッセル、怪鳥ケビン、しゃべる(翻訳機付き)犬ダグとともに冒険を続けることになるが・・・というお話。
 序盤は、お転婆で積極的なエリーとシャイなカール、初々しい新妻のエリーと青年カール、苦楽をともにし次第に枯れていくエリーとカールの微笑ましくも麗しい夫婦愛の物語です。しかし、旅だった後は、ずっとカールじいさんとラッセルの珍道中アドベンチャーで、だいぶ雰囲気が違います。白人の頑固なおじいさんとコンプレックスを持つ東洋人の少年の心の交流なんていうと、これって「グラン・トリノ」?とも思えますが。

 カールじいさんの亡き妻エリーへの思慕、カールじいさんとラッセルの心のふれあいというあたりがみせどころで、基本的にはほのぼのしに行く映画だと思います。
 アクションシーンもけっこうありますが、腰痛持ちの78歳が主人公ですから、そのあたりは無理を感じるというか痛々しく思えて、今ひとつ乗れません。
 ましてやカールじいさんよりも20歳は年上の相手と追いかけっこするシーンをクライマックスに持ってこられても・・・

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