庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

年間300冊読む読書術◆
図書館利用法
ここがポイント
地元民以外:都内勤務者が利用できる、仕事帰りに利用できる、たくさん借りられる図書館はどこか
その図書館にない本のリクエストができるかで使い勝手が変わるが、地元民以外ができることはまれ
  
 私は、現在3つの公立図書館(と弁護士会の図書館)に利用登録して、常時30冊程度を借りています。
 私自身、子どもができるまで、公立図書館を利用したことはありませんでした。しかし、子どもに読ませる絵本とか紙芝居を一々買っていたらきりがないし置く場所にも困ることから、近くの図書館に利用登録して借りるようになりました。最初は、子どもに読み聞かせる絵本類を借りていたのですが、ついでに自分が読む本も借りるようになり、今では主に自分の読書用に借りています。

  まずは利用登録

 図書館を利用するのには、まず利用登録をしなければなりません。利用登録の際には、大人の場合、運転免許証か保険証などの住所を証明するものが要求されることが多いです。
 図書館によって、利用できる人がその自治体に「在住・在勤・在学に限る」か「在住・在勤・在学+隣接自治体に在住」か「誰でもOK」か様々です。東京23区の公立図書館のサイトから、利用登録が可能な人と、貸出可能数(通常の紙の本を基準にしています)、その図書館にない本の予約(リクエスト)の可否を抜き出すと、次の表のようになります(左端の自治体名のリンクページで全部わかるときはそれだけ、そのページではわからないものは別途リンクを張りました)。多摩地区も同様の作業をしてみましたが、小金井市立図書館を除き、地元民以外にも魅力的な利用条件のものが見つかりませんでしたので、表にするのはやめました。
図書館  基本的な利用登録  利用制限付き利用登録 
 足立区 区内在住・在勤・在学
貸出20冊まで、リクエスト可
東京23区+草加市、八潮市、川口市在住
貸出10冊まで、リクエスト不可
 荒川区 区内在住・在勤・在学
貸出30冊までリクエスト可
日本国内在住
貸出30冊までリクエスト不可
 板橋区 区内在住・在勤・在学+豊島区、北区、練馬区、和光市、戸田市在住
貸出20冊までリクエスト可だが、インターネットでのリクエスト不可(窓口受付のみ) 
 江戸川区 区内在住・在勤・在学+葛飾区、江東区、墨田区、足立区、市川市、浦安市在住
貸出10冊まで、リクエストは窓口受付のみ可 
大田区 区内在住・在勤・在学+品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区在住
貸出12冊まで、リクエスト可 
 葛飾区 区内在住・在勤・在学
貸出30冊までリクエスト可
足立区、江戸川区、墨田区、江東区、三郷市、八潮市、松戸市、市川市在住
貸出30冊までリクエスト不可
 北区 区内在住・在勤・在学
貸出30冊まで、リクエスト可
誰でも
貸出30冊まで、インターネット予約不可、リクエスト不可
 江東区 区内在住・在勤・在学
貸出20冊までリクエスト可
中央区、港区、品川区、墨田区、葛飾区、足立区、江戸川区在住
貸出20冊までリクエスト不可
 品川区 区内在住
貸出20冊まで、リクエスト可
誰でも
貸出20冊まで、リクエスト不可
 渋谷区 都内在住・在勤・在学
30冊まで、リクエストは窓口受付のみ可 
 新宿区 都内在住+区内在勤・在学
貸出10冊まで、リクエストは窓口受付のみ可 
 杉並区 区内在住
貸出15冊まで、リクエスト可
区内在勤・在学+練馬区、中野区、渋谷区、世田谷区、三鷹市、武蔵野市在住
貸出15冊まで、リクエスト不可
 墨田区 区内在住・在勤・在学
貸出20冊まで、リクエスト可
中央区、台東区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区在住
貸出20冊まで、リクエスト不可
 世田谷区 区内在住
貸出15冊までリクエスト可
誰でも
貸出15冊までリクエスト不可
 台東区  区内在住・在勤・在学
貸出15冊までリクエスト可
東京23区内在住
貸出15冊までリクエスト不可
 中央区 住所等の要件記載なし(誰でも利用登録可と思われる)
貸出10冊までリクエストは窓口受付のみ可 
 千代田区 区内在住
貸出10冊まで
リクエストは窓口か電話のみ可
日本国内在住
貸出5冊まで
リクエストは窓口か電話のみ可
 豊島区 区内在住
貸出15冊まで
リクエストは窓口受付のみ可
日本国内在住(という趣旨と思われる)
貸出15冊まで
リクエスト不可
 中野区 区内在住
貸出15冊までリクエスト可
区内在勤・在学+練馬区、豊島区、新宿区、渋谷区、杉並区在住
貸出15冊までリクエスト不可
 練馬区 区内在住・在学・在勤+中野区、杉並区、板橋区、豊島区、武蔵野市、西東京市、新座市、朝霞市、和光市在住
貸出15冊まで、リクエストは窓口か電話のみ可 
 文京区 区内在住・在勤・在学
貸出30冊までリクエスト可
誰でも
貸出15冊までリクエスト不可(区民に限る)
 港区 東京23区内在住・在勤・在学
貸出15冊までリクエスト可(国会図書館・都外の公共図書館・大学図書館からの取り寄せは区内在住者等のみ)
 目黒区 区内在住
貸出20冊まで
リクエストは電話か窓口のみ可
誰でも
貸出20冊まで
リクエスト不可

 東京都立図書館は蔵書も豊富(約217万冊だそうな→こちら)で、誰でも利用できますが、個人向けの貸出はしていませんので、都立図書館の本を借りるためには、他の図書館経由で取り寄せをすることになります(都内の公立図書館経由で申し込むと貸してくれます→こちら)。その点でも、取り寄せ(リクエスト)ができるかどうかは、専門書などあまりポピュラーでない本を借りるためには重要なポイントになります。
 大半の公立図書館では、その図書館にない本の取り寄せ(通常は他の自治体の図書館からの取り寄せ)を在住者か+在勤・在学者に限定したり、ネットからのリクエストを認めていません。その観点からは、東京23区在住・在勤・在学者にネットからのリクエストを認めている港区立図書館は使い勝手の面から注目しておきたいところです。
 所蔵外の本のリクエストができないとしても、荒川区立図書館、品川区立図書館、世田谷区立図書館、千代田区立図書館、中央区立図書館、豊島区立図書館、文京区立図書館、目黒区立図書館、小金井市立図書館は誰でも(住所、勤務先・通学先に関係なく)登録できます。北区立図書館もそういう形は取っていますが、区内在住・在勤・在学者以外はインターネット予約不可という今どき信じがたい差別扱いがされているようなので、ちょっと使えないと思います。
 それから、渋谷区立図書館が都内在住・在勤・在学、港区立図書館が23区に在住・在勤・在学で、東京で勤務している人は住所がどこであれ利用できます。住所が都内や23区内の場合、新宿区立図書館が都内在住または新宿区在勤・在学、足立区立図書館が23区在住または足立区在勤・在学+αまでOKです。
 それ以外の図書館は、その自治体在住・在勤・在学に限定か、それプラス隣接自治体住民に限定です。
 ただ、借りるときと返すときは必ずその図書館まで行かなければならないことを考えると、自宅や勤務先から近いところ、そうでなくても通勤ルートの駅から近いところでないと事実上利用できないと思います。

  サービス内容(利用条件)は結構まちまち

 サービスの内容は、図書館によって結構まちまちです。利用可能なところが多ければ、そういう条件を見て利用しやすい図書館を選ぶといいと思います。

開館時間(利用できる時間帯)
 開館時間は平日は午後8時までか7時までが多いです。インターネットで調べた限りでは、現在、東京23区内の公立図書館で平日一番遅くまで開いているのは午後10時まで開いている葛飾区立図書館の中央図書館と立石図書館(日・祝は午後8時まで)、千代田区立図書館の千代田図書館(千代田区役所9・10階)と日比谷図書文化館(土曜は午後7時まで、日・祝は午後5時まで)、豊島区立中央図書館(土・日・祝は午後6時まで)です。次いで平日午後9時45分までが、新宿区立図書館の中央図書館と角筈図書館(火曜〜金曜:月曜休館で日・祝は午後6時まで)、四谷図書館と大久保図書館と下落合図書館(月曜と水曜〜金曜:火曜休館で日・祝は午後6時まで)、目黒区立中目黒駅前図書館(火曜〜土曜:月曜休館で日・祝は午後6時まで)、午後9時30分までが、江戸川区立図書館の大部分(鹿骨コミュニティ図書館と篠崎こども図書館以外)となっています。
 日曜・祝日については午後5時までが多いです。インターネットで調べた限りでは、現在、東京23区内の公立図書館で日曜・祝日に一番遅くまで開けているのは、午後9時30分まで開いている江戸川区立図書館の大部分(平日も同じ)です。次いで午後9時までが大田区立池上図書館、杉並区立永福図書館、中野区立図書館の中央図書館と中野東図書館、練馬区立図書館の貫井図書館と春日町図書館(いずれも平日も同じ)です。
 ついでに多摩地区まで調べてみると、なんと府中市立中央図書館は平日・土・日・祝とも午後10時まで。武蔵野市立図書館の武蔵野プレイス(武蔵境駅前)も日・祝も含め(水曜休館)午後10時までです。都内で日・祝も含めて午後10時まで開けているのはこの2館だけだと思います。立派ですね。どちらも市内在住・在勤・在学者と近隣自治体住民しか利用できませんけど。

貸出限度(借入可能な本の冊数)
 借りることができる本の数は10冊が多いですが、図書館によってかなり違います。
 東京23区内で最高は荒川区立図書館、葛飾区立図書館、北区立図書館、渋谷区立図書館の30冊です。荒川区立図書館は、かつては冊数無制限でしたが、30冊に制限されました。また文京区立図書館は区内在住・在勤・在学者には30冊までですが、それ以外の者には15冊までです。現実にはそこまで借りることは考えにくいですが、これくらいの余裕があると冊数制限を気にする必要がないので気が楽です。
 多摩地区では、現在もなお冊数無制限のところがあります。昭島市立図書館(21日間で読み切れる範囲)、あきる野市立図書館(制限なし)、小金井市立図書館(冊数に制限はありませんが、期間内にお読みになれる範囲で)が冊数無制限です。この3つの図書館は貸出期間も3週間ですし、大量貸出には向いていると言えます。そして、小金井市立図書館は、小金井市在住・在勤・在学を問わず誰でも登録OKです。荒川区立図書館が方針変更した今、小金井市立図書館は、都内唯一の誰でも利用可で貸出冊数無制限の図書館となっています。多摩地区では小金井市立図書館以外はいずれも在住・在勤・在学者と近隣自治体住民しか利用できませんし、在住・在勤・在学者以外(近隣自治体住民)にはわりと厳しい利用制限が課されています。無制限ではないけど貸出上限が大きい図書館をピックアップすると、多摩市立図書館は市内在住・在勤・在学者については45冊(近隣自治体住民は10冊)、西東京市立図書館は(近隣自治体住民も含め)30冊、日野市立図書館は市内在住・在勤・在学者は30冊(近隣自治体住民は5冊)までです。

貸出期間
 貸出期間は、現在は東京23区の区立図書館はすべて2週間(荒川区立図書館と杉並区立図書館、豊島区立図書館は「15日」と記載されていますが、これは借入日を含めての趣旨で、借入日の2週間後の該当曜日が返却期限であることに変わりないと思います。サイト上そこまでは明記されていませんが)になっています。かつては貸出期間3週間の図書館もありました(東京23区内でいえば、品川区立図書館、墨田区立図書館、練馬区立図書館)が、今では2週間になっています。
 貸出期間については、今ではインターネット上延長ができるのがふつうです。この延長も、かつては3週間延長できたり、2週間を2回延長できたりする図書館もありましたが、現在では東京23区内では、1週間か2週間(荒川区立図書館と豊島区立図書館は「15日」)の延長が1回できるだけになっています。2週間の延長を認めている図書館は、延長手続をした日から2週間とされているので、実質4週間借りようと思うと返却期限直前に延長手続をすることになりますが、それまでに予約が入ると延長できないので、なかなかリスキーになります。
 どの図書館でも、予約がある本は延長できませんので、人気のある本の場合最初の期間で読まねばなりませんけど。
 予約がない場合は、後で説明するように、いったん返却してまたその場で借りるということができるのがふつうですので、事実上借り続けることができます(いったんその本を持って図書館まで行く必要はありますが)。
 多摩地区では、昭島市立図書館、あきる野市立図書館、小金井市立図書館、檜原村立図書館が3週間、国立市立図書館は次の予約がない本は3週間だそうです。

  借りたい本の予約

 今時は、ほとんどの図書館が、インターネットで蔵書検索と予約をすることができます。東京23区の公立図書館はすべてインターネットで蔵書検索や予約ができます(北区立図書館は区内在住・在勤・在学者以外はインターネット予約ができないという扱いのようですが:今どき、信じられないですね)。
 コロナ禍で緊急事態宣言が出ていたときには多くの図書館が予約の受取以外の貸出をしてくれませんでした。その頃の習慣もあり、借りる本はネット予約するということが多くなりました。
 この本を読みたいと思ったらその時点で検索して予約を入れます。東京都内の図書館を利用する場合は、「東京都立図書館統合検索」が便利です。これで自分の利用登録している図書館にチェックを入れて検索して予約状況を見て一番早く来そうな図書館に予約します。あとは順番が来たらメールで知らせてくれるので取りに行きます。
 ただ予約はいつ本が来るかの予定がはっきりしないのがちょっと問題。特に人気のある本だと随分先になります。無計画に予約していくと、人気本がいっぺんにたくさん来るとちょっと大変です。人気本は次の予約があるので延長できませんから、その期間(大抵2週間)に読まねばなりません。それが何冊も重なるとプレッシャー大きいですよ。借入は計画的に・・・

  利用登録している図書館にない本を借りたいとき(リクエスト)

 ほとんどの図書館が、在住者や在勤・在学者に限定してはいますが、その図書館にない本についても、他の図書館から取り寄せたり、ときには新たに購入したりして貸し出すというサービス(リクエストと呼ばれていることが多いです)をしています。
 専門書とか、マニアックな本で、自分が利用登録している/できる図書館にはないものを借りたいときには、通常よりも時間がかかりますが、そういったサービスを利用するという道があります。

  借入(貸し出し)

 これは確実に図書館に行かなければなりません。大抵は、前に借りた本を返しに行くときに、借りる本を物色して借ります。あらかじめ借りたい本は予約で出していますから、それ以外は本棚を見ながらその日の気分で選びます。まあそこは書店で買うときと同じですね。書店で買うときよりはあまり吟味しないで気楽に借りますけど。

  返却と再借入

 これも確実に図書館に行かなければなりません。返却は、大抵の図書館が、CDやビデオ以外は、時間外にブックポストでもOKですが、普通は同時に次の借入をしますので、時間内に行きます。
 返却期限までに読み切れなかった本については、事前にネット上予約がされていないかを確認して、予約が入っていなければ、返却の時に再借入を試みます。再度借りたいときは、返すときに「予約がなければもう一度借りたいのですが」といってチェックしてもらいます。大抵はそれで大丈夫です(狛江市立図書館のサイトには「延長後さらに再貸出することはできません。再度貸出を希望される方は、返却をした日の翌日以降、書架に並んでいる資料について貸出可能となります」と書かれているのを発見しました→こちら。渋谷区立図書館のサイトは、かつてそういうことを書いていましたが、今は見当たりません)。もっとも、まれに、自宅で確認したときは予約が入っていなかったのに、図書館に行って手続をするまでの間に予約が入ってしまい、再貸出を拒否されるということもあります。そういうときは、呆然としてその場で立ち尽くしてしまうのですが…
 予約が入っている本は返却期限の延長も再貸出もできません。それはネット上確認できますので、そういう本は、返却期限前に慌てて読むということになり、それができなければ、諦めることになります。

  読む順番

 借りた本を効率よく読み切るには、期限の近いものから読んでいくことになります。特に期限の延長が難しいものは、確実に読みたければ、優先して読むしかありません。逆に期限の延長が容易なものは、どうしても後回しになりがちです。インターネット上延長できたり、再借入が容易と見えるものは、結局期間内に読まないで延長・再借入に頼りがちです。そのあたり、延長・再借入が容易なのも善し悪しですが。
 そうはいっても、実際のところ、最後に借りてきたものが、その日読みたい気分で借りていますので、先に読みたいこともままあります。それはもう気分を優先してしまいます。やっぱり気持ちよく読むのが第一ですからね。
  
(各図書館についての情報は2022年8月15日現在)

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